農作業中の不慮の事故で両手を失い、今は熊本県で「風の丘」という美術館をされている詩人・画家の大野勝彦さんの中で一番好きな作品を紹介致します。
男はカッコよく生きらねばならぬ
たとえこけても起き上がる時は
ニコッと笑って立たねばならぬ
腹が減ったと泣く子がいたら
自分は何日食べていまいと
これでパンでも買いなと
最後の百円玉を差し出さねばならぬ
よろけながら歩いていても
蟻さんが通る時は
踏まないようにせねばならぬ
親を心配させたり泣かせたり
決してしてはならぬ
そして一番難しいのは
身近な人へのありがとうだ
そんなの恥ずかしいカッコ悪いと
思っているうちは男になれない
男はカッコよく生きらねばならない
たとえ気づかぬ人がいたとしても
黙って待ってあげる
やさしさを持たねばならぬ
僕は息子にこずかいをやる前に読ませています。いずれ、子ども達にも伝えたいと思っています。