小学校2年生の頃、「タケシ遊びに行こうぜ!いいとこ見つけたバイ」と、当時の遊び仲間に誘われ、数人で自転車をこいででかけました。
そこは整地中の広大な工事現場。その日は雨上がりでぬかるんでおり、ベチャベチャの土の上を自転車でこいだり、半裸になって泥遊びをしたりしました。
ひとしきり遊んで全身及び自転車までが黄土色のゾンビのような子ども三人の帰る様子を、温かい眼で見守ってくれた地域の人達。そして、ゲラゲラ笑いながら「なんばしよったと?」と迎えてくれた母の豪快な笑顔…。
あの時の「ヌルッ」とした感覚が忘れられず、幼稚園でも夏に泥遊びをさせていました。でも、何か物足りず、どうせやるなら本格的に田んぼで泥遊びをさせたいと思い立ち、米屋の友達に電話して、筑紫野市の田んぼを見に行きました。すると、農家の方から「どうせなら田植えしたら!」と思いがけない言葉。そして次には「精米の様子も見学していきいよ」と、嬉しい言葉。とどめには何と「秋には収穫しに来たら!」と、驚きの言葉…。よっしゃ!!!
今年は、泥遊びから発展して、三園の年長が田植えに行きます。日本人として、お米の大切さを学ぶ食育の面、お米ができるまで農家の方々がどれだけの苦労をされているのかという社会面を、子ども達に体験を通して学んでほしいと思っています。