生きていれば53歳
式を挙げて、一週間後に新婚旅行の予定
「少しお腹が痛いので、念の為に病院に行って来る」
その言葉を残し、夕刻医師から緊急電話
「余命3ヶ月です」
そこから半年頑張ったけど、だめだった。
治る見込みがほとんどない看病はつらく
告知も一般的ではない時代、病名は言わなかったけど
最後は、わかっていたと思う
そこから僕の人生も激変
ホテルを辞め、幼稚園を何の覚悟もないまま継ぐ
失敗と悔しさの連続
そんな時に「姉がいたらどうなっていたかなあ」
とふと考える時もあった
きっと、当時の僕の短絡的な考えを制してくれていたと思う
そして、苦しい時に「姉の分まで頑張ろう」という気持ちがあるのは確か
今日もお坊さんが言っていた
「故人のことを振り返ることが大切である」と
我が子3人は姉のことを直接は知らないが、
「お父さんはお姉さんがおったちゃろ」と3人とも物心がついた時に聞いてきた
その度に、姉の事を我が子に語っていた。しかも自慢げに。
そして、今でも想うこと
『姉ちゃん俺はまだまだ頑張るぜ。見守ってくれよ』と!