今日はくすの木学童塾「かわら版」から奈々子先生のつぶやきを紹介します
先日の秋休み中、スポーツランドで運動会の練習をする幼稚園の子の姿を見ていました。
運動会直前で叱咤激励されながら頑張る子ども達。
それを懐かしそうに見ていた小学生二人と私の会話です。
(小学生A)あ~、よく怒られようね~。
(小学生B)そうやね~。
(私)小学校の運動会の練習は、あんまり怒られんと?
※『叱る』『怒る』の定義は違いますが、ここではあえて会話したままの言葉で書きます。
(A)こんなに一生懸命練習しないし、あんまり怒られませんよ。
「その調子!」「よくできたね!」「いいよ!」とかばっかりです。
(B)そうなんです。
(私)そうやってほめてくれるのと、ビシッと叱ってくれる練習、どっちがいい?
(A・B)叱ってくれた方がいい!
と、二人揃って、びっくりするくらいの即答でした。
あまりにはっきり言う二人に、どうして叱ってくれた方がいいのか聞いてみました。
(B)だって、できてないところはちゃんと言ってくれた方がいいに決まっとーよね。
(A)そうそう。言ってくれんと分からんよね。でも、発表会の練習はちょっときつかったけどね。
(私)でも、できていないところを教えてもらって一生懸命頑張ったらできるって分かったやろ?
(A・B)分かった!
子ども達の心に根付いているものが見えた気がしました。
叱られることが好きな子はいません。
だけど、時には叱られながら、きつい練習をしてきた経験を通して、
その先にある達成感を肌で感じていると思いました。
先生やお父さんお母さんに、『よくできたね』と言われるだけの嬉しさではなく、
子ども自身が、やり遂げた自信を手に入れたのだろうと。
だから、叱られてもできてないところを言ってもらった方がいいと言えるのだなと
絶対できるようになるって分かっているから…。
小学生になって、確かにゆるみます。
あんなに張り切ってしていたことを進んでしなくなります。
だけど、思い起こさせることで必ずできます。
親や教師が、『頑張らせること』がとても大切なのだと改めて実感しました。
幼稚園の時に得た自信を胸に、この先の人生、色んなことに挑戦して欲しいです。
何かにぶつかった時こそ、チャンスです。その先にあるものに向かって、努力して進むのみ!