保護者の皆様、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
この年末年始は、コロナも一時的に収まっていたので、
久しぶりに帰省をした先生や、密にならない場所を見つけて小旅行を楽しんだ先生もいました。
リフレッシュして心新たに三学期を迎えます。
私は冬休み中に、幼児教育や子育てについての本を読んだり、
YouTubeで教育関係者の講演を聞いたりしていました。
自分の考え方と真逆の考え方もあれば、賛同できるものもあり、
教育について改めて考える時間になりました。
その中でも印象に残ったのは、過去20年余り続いてきたゆとり教育についてです。
あの教育の結果は今であり、自己肯定感を高めるための教育は果たして本当に正しかったのか?
褒められて育った今の若者は果たして本当に逞しいのか? という疑問は残っています。
やはり、褒めることや叱ることは、一対でないと子どもの心は健全に育たないと私は思っています。
だからこそ、『森っ子・くすっ子・もみっ子』の非認知能力的なことが幼児期にはとても大切であり、
心の筋肉を鍛えていくような機会が、幼少期の子どもに必要であることは間違いありません。
昨今、『優しさ』『褒める』『仲良く』『感謝』『プラス思考』的な言葉が、
教育界や子育ての言葉として氾濫しています。
もちろん大切なことですが、
『頑張る』『勇気を持つ』『向上心を持つ』『失敗から学ばせる』『我慢すること』等の言葉の方が、
心の筋肉を鍛えていくにはとても大切です。
ただ、それを正面からハッキリと言う大人が少なくなりました。
しかし、子育てのプロセスにおいては、子どもに言い聞かせていくことも親の役割です。
なぜならば、社会とは理不尽で厳しいことがたくさんあるからです。
その場しのぎの美辞麗句を並べ、我が子が傷つかないように、
トラブルを避けるように育てても、20年後には失敗を恐れ、
ストレス耐性に弱い子になってしまうだけです。
我が子が苦しんでいる姿を見ることは親として辛いことですが、
「この子の将来を考えたら、今の私の厳しさは必ず活かされる」と思ってください。
遠くを見据えたその厳しさが、実は本当の『優しさ』です。
我が子が生きていく上で必要な、嫌な体験をさせる勇気を持ってください。
先月号の池江璃花子選手のお母様の言葉を拝借するならば、
『家庭は子どもにとって世界で一番厳しいところであり、
世界で一番優しいところでないといけない』のです。
この言葉は、家庭のあるべき姿を一番表していると思います。
最後になりますが、教職員一同、『発表会』という一年間の集大成に向けて気合が入っています。
会場は変わりますが、これまでと同様の姿を必ず披露できるように、
地味にコツコツと頑張ります。三学期もよろしくお願いします。