園内を掃除していた園長、剛。
門の外のアスファルトに目をやる。「ここ鳥のフンがすごかー」
ふと見上げてみると、鳥小屋付近の大きなクスノキの上にカラスの巣が!
このままでは園の周りが毎日フンだらけに…。
心は痛むが、ここは退治だ!
てゅてゅてゅてゅん とぅーるーるー(ドラえもんの道具を出す音)。
「某通販で買った高枝切りばさみ~!」
「園長先生、私がやりますから!!」(池尻)
「園長先生、私が!!
」(太田先生)
「園長先生、私が!!」(田中先生)
勇ましく高枝切りばさみを構える園長、剛に駆け寄る職員。
「いや、俺が行く」
「えーんちょーうせーんせーいいい!!!」(見上げる職員たち)
「これはっ…!! 手ごわいバイ!!」(苦戦する園長、剛)
かなり手ごわいカラスの巣。やっとの思いで巣を解体してみてその正体がわかった。
↑ちょっとわかりにくいが、出てきたのは針金ハンガーの山!
どこかで物干し竿からハンガーをさらってきては、せっせと巣作りをしていたのだろう。
心は痛むが、地域の皆様、登園してくる子ども達のため!
少年のように木登りをした剛。しかし肉体は少年とはいかず…
「筋肉痛バイ…」
と顔をゆがめつつも、その顔は満足げに輝いていた。
完。(敬称略)