昨年の今ごろは、この事態が一年も続くとは思ってもみませんでした…。昨年5月は分散で学童塾を行い、6月からはやっと全員揃っての学習でした。あれから一年経ってまた、緊急事態宣言で行動も制限され、子ども達は、様々な場所での経験が少なくなってしまっていることが心配です。しかし、そのような中でも子ども達が楽しく過ごせるために何かできないか、学童塾でも工夫していきたいと思います。8月上旬には、学童塾キャンプも予定していますが、実施及び内容については現在検討中です。
5月から、一年生も宿題が始まりました。学童塾に帰って来たら、ランドセルを置いて宿題を出したら、すぐに取りかかります。二、三年生の姿を見て自然と身についてきました。間違い直しまで終わった宿題は、机の中に入れたままにしていると、そのまま忘れて帰ることになってしまいます。何度か経験している子も多いはず…。忘れてしまって、「しまった!」という経験をして次は忘れないようにと、いつも、失敗から学んで欲しと思っています。
失敗から学んで欲しいことは、忘れ物に限らず、家庭でのお手伝いにも当てはまります。毎日話をする『よのなかのルール』と同様に読んでいる『お手伝い塾』の本があります。それには、家庭でできる様々なお手伝いが書いてあります。「食器を並べる・下げる」や「トイレットペーパーの交換」など、簡単にできることから、ちょっと難しい「お米研ぎ」や「洗濯物を取り込んでたたむ」など、一つひとつ、やり方をみんなで考えながら読んでいきました。まだしたことのない、「アイロンかけ」や「トイレ掃除」も、やってみないとできるようにはなりません。火傷したり、水浸しにしたりして、やり方を覚えていきます。家庭では、やらせてみて失敗すると、どうしても、「も~(怒)!」となりがちですが、やってみたことをまずは、認めてあげてください。もう小学生なのですから、できることはたくさんあるはずです。
学童塾では、子ども達への様々な問いかけに対して、たくさんの意見が出てきます。正誤のないものに関しては、色々な意見があることを一緒に考え、正誤がはっきりあるものは、間違ってくれたからみんなで共有できてありがとう、と伝えています。失敗は、してはいけないこと、恥ずかしいことと思わずに、自分の意見が言える人になってもらいたいと思っています。
失敗をしない方法は、「行動しないこと(発言しないこと)」です。失敗をしないように、まだ無理だからという理由でさせないという選択は、時としてチャレンジしなくていいという考えに繋がります。「失敗したら、このやり方ではなかったという発見になるよ」と、話しています。間違ってもいい、やり直しをすればいいのだから。間違ったことよりもどうすればよかったのか、これからどうしたらいいのかを考えさせる方が次のチャレンジに繋がると思います!
実は私自身、引っ込み思案でチャレンジできない子どもでした。きっと無理だろうと思ったら、やらない…。幼少期にもっと積極的に何かやっておけばよかったと今になって後悔しています…。