毎年この時期になると、来年度の新一年生対象の学童塾説明会を行っています。数日前から、「当日はいつもよりも気合を入れて臨むこと、姿勢を正し、字も丁寧に…」など、いつも以上に頑張るよう、子ども達に伝えます。そこから、子ども達は、説明会の当日の当番(前に出て、起立~唱和をする)の争奪戦が始まります。
「先生、当番はもう決まりましたか?」
「僕、やりたいです!」
何人もの子ども達が、猛アピールをしてきました。でも、当番だけで、気合は伝わるのではなく、全員がしっかり声を出し唱和をすることで全体の雰囲気が変わります。結果、二日間とも、立派に唱和をし、集中して勉強に取り組む姿を見せることができました。ここでも、学童塾の子ども達は本当に、立派に成長しているな、と感じました!
そして、私は、毎年説明会で一番伝えたい事について改めて考える機会になります。毎日取り組む学習内容についてもですが、やはり一番伝えたいのは、『勉強を通して、目標に向かって努力することを学ぶ』ということです。勉強することは大切です。将来の夢に向かって、知識や知恵をたくさんつけて欲しいです。しかし、生きていく上でもっと大切なことは、勉強を通して何を得ていくかです。『勉強』を通して、集中力や忍耐力をつけ、目標に向かって努力することや、挑戦する勇気を覚え、友達と切磋琢磨することで、競争心や友情が芽生えることも感じて欲しいのです。
これから子ども達は、学習面で才能を伸ばす子もいれば、運動面、得意な技術面など、様々な方向へ道を広げていきます。でも、どんな道へ進もうとも大切になってくるのは、そこで得たことではないでしょうか。目の前にある目標に向かって、一生懸命取り組むこと、結果を受け止めどう努力するか、子どもなりのそんな経験をする機会を、これからも与え続けていきたいと思っています。
三年生は、卒塾に向けてカウントダウンが始まってしまいました。あと、二ヶ月…。漢字検定、算数検定、珠算暗算検定、学童塾テスト。目標がたくさんです!小さなことをコツコツ積み上げて、大きな自信をつけて胸を張って卒塾して欲しいです。
残りの日々も、しっかり勉強しながら…でも、楽しさ、面白さも決して忘れず、有意義に過ごしていきます!