今、キャンプブームで本格的にテントを張ってのキャンプやロッジで宿泊など、野外活動を経験する子ども達も増えてきました。くすの木学童塾の子ども達にもキャンプ経験者がたくさんいます。しかし、中にはそんな野外経験がほとんどない子もいます。自然を相手にすると、予測できないことや初めての経験がたくさんあります。
「考える力」は戸外遊びで一番育つと言われています。危険を察知する能力をはじめ、自然を観察することや自然には敵わないことを体感します。また、遊具のない自然の中で遊ぶことで、自ら遊びを創り出す力もつきます。
子ども達は、全員が積極的なタイプではありません。でも、勇気や挑戦する気持ちがあった方が間違いなく世界は広がります。やってみたことのないことや自信のないことを避けてばかりいたら新しい発見をすることもできません。やってみることで痛みや恐怖を伴うことがあるかもしれませんが、その先には自信や達成感を得ることができ、そして成長していきます。
今回のキャンプでも、初めてのことや過去に失敗の経験があることに対して、消極的になっている子がいました。失敗してもいいし、時間がかかってもいいのです。でも一歩がなかなか出ない…。残念ながら、キャンプの中で「嫌だ」「食べられない」と泣く子がいました。それでも挑戦させました。もしかしたら、嫌な思い出になったかもしれませんが、それでも私はチャレンジさせることが必要だと思います。だんだん年齢が上がってくるとさらに逃げる術を身につけていきます。勇気を出すことも恥ずかしくなってくるかもしれません。今のうちに、一歩を踏み出す勇気、挑戦する気持ちを育てていきたいです。キャンプなどの特別な時だけではなく、日頃から小さなことでもやらせてみる事を増やして欲しいと思います。
子どもは、近くの大人の接し方で大きく変わってきます。今回三年生には、責任を与えて役割を明確にしていました。子ども達は楽しい中にも責任感を持って行動してくれていました。これも、キャンプの時だけでなく、日頃から信頼していることを伝えたり、任せたりしているからだと嬉しく思いました。まだまだ拙さやあどけなさもありますが、成長している部分を見逃さないようにして、たくましく育てたいと思います。