「今度、家庭科でご飯と味噌汁作るよ!」
それはそれは嬉しそうに言う次女。
「事前に調べないかん」
「味噌汁を作るコツは何?」
なんやらかんやら
その日までがとても楽しそうでした。
その前までの活動は、
エプロン作り。
学校で販売されるキットを購入し、
説明の通りに縫い上げていくもので、
ミシンの学習のようでした。
で、
そのご飯と味噌汁の調理実習では
そのエプロンを着るのだと、
これまた嬉しそう。
出来上がったエプロンを見てはいないけど、
長女の時も同じような学習内容だったので、
「あんなカンジだろう」と、想像はできる。
中学の家庭科の授業でも、
そのエプロンが活用されることはよくあり、
次女がキットを選ぶときには、
「こんなのにしとった方がイイよ」
と、長女がアドバイスらしきこともしていました。
さて、
待ちに待った調理実習の日。
帰宅後は、もっぱらその話。
「今までに食べたことのない味やった」
「今までで一番美味しかった」
「給食の前やったけん、みんなお腹いっぱいで給食が入らんやった」
超ゴキゲン。
今までに食べたことのない味って…。
「具は何やったと?」
「大根と油揚げ!」
「…家でもするやん」
「え~、だって、味が全然違かったもん!」
自分で作れば美味しいんだね~☆
まあ、何はともあれ、
ゴキゲンでなによりでした(笑)
…そして、
やっぱり、
事件は起きる。
洗濯カゴに放り込まれた一枚のエプロン。
あ~、これか、作ったエプロンは。
…ん?
何、このミシン目。
蛇行もしとるけど、ここ、二本も縫わんでいいよね?
んん?
この裾は…えぇ!?
縫ってないやん!!!
折り目しかついてないけど!??
って、何このピロ~ンて出とるミシン糸は!???
「ねえ、ちょっと、このエプロン何!?
これで合格もらえたと!?
縫ってないけど!?」
「あぁ、うん、合格もらったよ」
「縫ってないのに!?」
「縫っとったもん。合格の後で糸を外したと」
「は?何で?」
「だって、ぐちゃぐちゃやったけん」
「…」
ホントに、
返す言葉も気力もナシ。
本当にぐちゃぐちゃだったであろうことは、
ほかの縫い目を見れば容易に想像はつく。
でも、だからといって、
縫い目を解く…?
逆に、このピロ~ンと出たミシン糸や、
ほつれた裾は気にならないのか…?
はぁ…。
今どき、
男の子だってもっと上手に縫うよ…。
今日のどうでもイイ小ネタ。
長女が小学6年生の時。
「今度、家庭科のテストでりんごの皮剥きがあるけん練習せないかん!」
突如、そう言いだした長女に
「わかった、じゃあ今からしよう」と、
りんご・包丁・まな板を出し
「はい、じゃあ、まず半分に切って」
そう言ったら、
「なんで半分?クルクル長~く剥くとよ」
とのこと。
「えっ!それ、お母さんムリ。それ、今までしたことないもん」
「えぇ?普通、クルクル剥くっちゃないと?」
「普通とか知らんよ。お母さんは、先に切るもん」
「え~、テレビとかでよくあるやん。憧れんかったと?」
「イヤ、別に…」
「じゃぁ、もう、いい、とにかく練習するけん」
その日から、何個りんごを食べたことか(笑)
結局、
そのテストで1位を獲得したのは、
ほぼ一個を剥ききった男の子だったそうです。
スゴ~イ!!