子育てや人財育成にとても参考になる話を紹介します
「馴らされた鴨」
ある北国の湖の畔に、心やさしい老人が住んでいました。
湖には毎年、野ガモの群が飛んできて、冬を過ごします。
優しい老人はいつとはなしに、湖に集まる野ガモたちに餌を与えるようになりました。
野ガモは水辺に寄ってきては老人がくれる餌を喜んで食べていました。
来る年も来る年も老人は餌をやり続け、野ガモもその老人からもらう餌を越冬の糧とするようになりました。
ある年もまた、野ガモの群がその湖にやってきました。
いつものように餌をもらいに水辺に寄っていきますが、老人はいつまでたっても現れません。
老人は、すでに亡くなっていたのです。
その年、寒波が襲来し、湖が凍結してしまいました。
老人が現れるのをひたすら待ち続け、自分たちで餌を捕ることを忘れてしまった野ガモたちは、やがて皆餓死してしまったのです。
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キルケゴール(デンマークの哲学者)
よかれと思ってやっていることが、実は依頼心を育て自立を奪ってしまっていたという話です
子育て(人育て)の目標は自立をさせること
深〜く考えてしまいました。