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子育て Vol.72『子供を信じる』

森の木幼稚園・くすの木学童塾  白水 奈々子                   

 
 2月に行われた三園の発表会。シビレました…。子供たちの可能性って、本当に凄い!
 入園した頃はあんなことができるようになるなんて、全く想像がつかなかったのではないでしょうか。1年経って、2年経って…。それぞれの学年なりの見ごたえのあるステージでした!
 年長になった子供達は、今まで幼稚園で頑張ってきたことをあの大舞台で、あんなにも大勢の拍手をもらって最高の想い出になったことでしょう。年長の子供達が凛々しくも、清々しい顔つきでステージから降りてきた姿を見ると、自信をつけただろうなと思いました。

 ただ、この発表会までの道のりは、楽しいことばかりではなく子供も、教師も、きっと保護者の皆様にとっても辛いこともあったことと思います。でも担任の先生に限らず、全員の先生達の揺るぎない『子供を信じる』という気持ちが子供達を大きく成長させました。改めて、心から信じることの大切さを子供達から教えてもらいました。

 私自身、自分の子育てを振り返ると、子供を信じきれていたかというとそうではありませんでした。「まだしたことないし」「無理と思う」「どうせできないだろう」そんな気持ちが先走り、しなくてもいい余計な心配をすることも多々ありました。親の…特に一番身近なお母さんの…心配な気持ちや表情は子供に敏感に伝わります。特に第一子の場合、全く分からないので心配するなという方が無理な話かもしれません。
 小学校に行くようになると、「学校までたどり着くかしら」に始まり「ちゃんと帰って来れるかしら」まで心配は続きました。特に3年間幼稚園で泣き続けた長女の時は一番心配でした。でもそんなことはつゆ知らず、すぐに新しくできた友達の家に遊びに行くようになり、拍子抜けしたのを覚えています。その時、私の方が勝手に「友達はすぐにできるわけがない」と、子供の可能性を信じていなかったのです。

 子供は成長とともに、親が思っている以上の力を発揮します。決めつけたり、思い込んだりしているのは大人の方で、成長できていないのは親の方かもしれません。子供を信じて、接し方を変えていかなければいけないのに、いつまでも立ち止まっていてはダメなのです!

  『子供を信じる』。簡単なようで、難しい。無意識のうちにできることではなく、しっかり意識しないとできないことです。今はまだ、「できるようになって欲しい…絶対できる!」と祈るような思いで、そして親も自分自身に言い聞かせるようにして『子供を信じようとしている』かもしれません。でもこの先、子供自身が自信をつけ、さらに自分の意志で頑張ることができるようになると次は、ただ『信じる』ところから『信頼する』へステップアップです。
  「信頼」とは、信じて頼る(任せる)こと。家庭での役割を決めることから始め、任せられたことができるようになったら、感謝を伝えていく。任せられた子供の方にも、責任感が芽生えてくるでしょう。それこそが『信頼関係』ですね。

 先日、子育て支援セミナーの講演をしていただいた成田奈緒子先生も、著書の中で
『子育てとは、心配を信頼に変える旅である』と書かれてあります。心配は必ず子供に伝わります。私たち大人が子供に合わせて成長し、信じてあげられるかで、子供は変わります。
子供をグングン成長させられるか、止めてしまうかは私達次第!子育てって、大変だけど子供の未来を考えると、こんなに楽しいことはないですね!

 この先、進級、進学、習い事、そして受験…など、不安なことや決断をしなければいけない事が沢山あります。きっと、一緒に話し合いながら進んでいくと思いますが、心から子供を信じることで、子供の未来を創っていけたらいいですね!

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