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くすの木学童塾 良い習慣は「つ」のうちに

小学校は前期が終了し、折り返しです。今年度も、残すところあと半年を切りました。

 一年生は、小学校から学童塾へ帰ってくる生活にも慣れ、宿題への取りかかりも早くなってきました。相変わらず、せっかく済ませた宿題を学童塾の机の中に押し込んだまま!という子はいますが、帰る間際に気づいたり、自分で確認したりできるようになりました。声掛けをして意識させることも必要ですが、時には自分自身で失敗から学んでいるようです。しかし、一度や二度の失敗で、すぐに良い習慣がつくのかと言えば、必ずしもそうではありません。小学校低学年のうちは、まだ周りの大人の促しが必要です。しかし、全てに手や口を出すのではなく、どんな行動をしているのか見守り、長い目で見てあげて下さいね。

 学習についても同様です。同じように学校へ行き、授業を受け、宿題をしているのに、子供達の理解度には個人差が出てきます。理由は様々ですが、低学年のうちは家庭学習の習慣、親の学習への意欲、学習以外の家庭で過ごす時間の使い方などがかなり影響しているように感じます。

 家庭学習の習慣は、幼稚園の頃からしていた、というご家庭もあります。親の学習への意欲とも繋がるのですが、いわゆる『お勉強』ではなくても、家庭で楽しく学ぶ環境を作っておくと、習慣がつきやすいです。「知らないことや新しいことを知るって楽しいね!」と大人も好奇心を持つことも大切です。

学習以外の時間の使い方ですが、やはり、スマホやタブレットの時間は極力減らす、使用時間を必ず守らせる、ということを徹底して欲しいです。

脳科学の研究で有名な、川島隆太教授によると、利用時間が一時間未満、もしくは使わない子は脳の発達に特に影響はないそうですが、それが一時間以上になると時間に応じて学力への影響は大きくなるそうです。使い過ぎた場合、脳の発達を阻害してしまいます。学力を含めてすべての能力がうまく表現できない状態に陥ってしまい、いくら勉強しても睡眠をとっても成績が上がらない…という事が起こるそうです。

 まだ、今なら習慣を変えることはできます。これから学習内容も難しくなり、分からなかったり、やる気が起こらなかったりするかもしれません。そんな時に踏ん張りがきくか、あきらめてしまうのか、それは今の学習や生活の習慣にかかっているのです。

 しかし、まだ良い習慣がついていなくても大丈夫です!

まだ「つ」のつく時期の子供達は、素直で、お母さんお父さんが大好きです。「一緒に頑張ろうね」で、一緒に頑張れる時期なのです。家庭学習、お手伝いの習慣、スマホやタブレットではなく実体験…一緒に頑張って欲しいと思います。

 学習面では、一人ひとりに合った方法をこれからもっと考えていきます。学童塾での目標は【珠算暗算、算数、漢字の検定合格】です。みんなが同じ目標に向かって取り組んでいます。その目標への道のりは様々ですので、一人ひとりが意欲的になるよう考えていきます。

 目標に向かうことで、努力の仕方も覚えていきますし、それが達成感、自信へと繋がると信じています。極端に言えば学習する内容よりも、そのプロセスの方が大事なのです。何でも検索できる時代に、なぜわざわざ時間や手間のかかる辞書引きをしたり、漢字を何度も何度も繰り返し書いたりするのか。また、一年に数回の検定にチャレンジさせているのか…。

この三年間での、学童塾での行動一つひとつが、子供の将来を切り開く力になって欲しいと思っています。

 その責任を日々感じながら、私自身も向上心を忘れないように頑張ります!

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