幼稚園で行っている「音読」の時間がかなり楽しいので、学童塾でも、絵本やことわざ、四字熟語などたくさんの言葉やお話を声に出して読む時間を増やしました。
♪ 三日も続かず放り出す 「三日坊主」
♪ 私を好きなの?私も好きよ 「相思相愛」
♪ もうだめだ、これ以上 「絶体絶命」
♪ 一生に一度の出会い 「一期一会」
など、テンポよく読むことで楽しんで覚えるようです。子供達の会話の中でもたまに「自画自賛やね」など、使っている時もあります。先日、「試行錯誤」が出て来た時には、積み木やパズルの話をしました。「あ~でもない、こ~でもない」と何度でもやってみる。まさに試行錯誤の繰り返しの時間です。どんどん難しくなるので、二ヶ月以上同じ問題をしている子もいます。嫌と言うほど「試行錯誤」が続くこともあります。
今は、そんな経験が少なくなり、子供達も答えのあるものは、答えをすぐに聞こうとします。まだ、考え方を教えるのは難しい問題もあるのですが、答えを導き出す過程を考えようとしない。確かに、文章をしっかり読んで意味を考えるのは面倒くさいと思うこともあるかもしれませんが、それが勉強なのです。そこを面倒くさがるあまり、簡単に解ける問題ばかりをやったり、間違い直しをしなかったりする子がいます。そんな子は、実はあまり伸びません…。【メンドクサイ】は学童塾の中でNGワードにもなっているマイナス言葉です。漢字や計算ドリルの繰り返し、筆算では必ず定規を使うこと、間違えた問題のやり直し…全部面倒くさいです。でも、それでもやれるかどうかで、その先が変わります。そして、試行錯誤することで、根気よく色々な方法をやってみる力もついていきます。
簡単な計算や得意な分野は誰でもスラスラ進みます。それを自信にするのはとてもいいことですが、「苦手な事でもできるように頑張ること」が大切。それが【努力】です。
何度も試行錯誤を繰り返したり、読んでも意味がわからない問題があったりすると、「あ~もうやめた~!」と言いたくなることもあるかもしれません。でも、そこであきらめて欲しくないのです。まだ、一年生はそこまで集中力が続かないこともありますが、あきらめないことは幼稚園の頃から教えられてきているはずです。
いかに楽しく、自分から進んでやろうとするか、そのためには私自身も試行錯誤しながら、あの手この手で子供達のやる気を引き出していきたいと思います。
せっかく学童塾で同じ目標に向かって切磋琢磨できる仲間がいるので、学びの多い時間にしていきます!