学童塾担任 奈々子先生のメッセージを今日は紹介します。
今年の夏休みは、オリンピックで日本もたくさんのメダルを獲ることができて、盛り上がりましたね。学童塾でも、スポーツ好きもそうでない子も、四年に一度のスポーツの祭典に興味を持って欲しくて、たくさん話をしてきました。自分が習っている競技についての結果を話してくれたり、印象に残った選手の言葉を覚えていたり、オリンピック観戦をした子が多かったようでした。毎日、前日の日本の活躍ぶりについてみんなで話をしていました。オリンピックが終わってからは、印象に残った選手や競技の感想と絵を描きました。
これらの一流の選手達は、一人として楽な道を通って来た人はいないでしょう。シンクロの選手達は、「地獄のような日々を過ごしてきた」と話していました。しかもどれほどの重圧の中、競技をしていたか。それを思うと、本当に感動する場面がたくさんありました。
そして同時に、この選手達のご両親は、どのように子育てをしてきたのだろう、と気になりました。親子二人三脚で、ご両親がクローズアップされた選手もたくさんいました。オリンピック選手達は、親の手も借りたかもしれませんが、きっと親御さんは涙をのんで、厳しくされたことも多々あった事でしょう。そして、あとはコーチに任せる覚悟だと思います。日本選手団には、柔道、レスリング、水泳、シンクロのすばらしいコーチの方々。また、表に出ずとも優秀なコーチの方々がたくさんいました。きっと、コーチ、選手、保護者が強い信頼関係で結ばれていたのだろうな、と思いました。
これは、どんな子どもでも幼稚園、学校、習い事すべてに共通することです。それぞれがお互いを尊重し信頼関係を築いていく。任せるからには細々と口出しするのは、あまり子どもの為にはなりません。(先生やコーチの目に余る言動がある時は別ですが)思うようにできない時や、人間関係で悩んでいる時。スポーツだとレギュラーになれない、勝てない、練習がきつい。そんな時は、子どもの話をたくさん聞いてあげて下さい。そして、やっぱり…背中を押して欲しいです。全てがいつか、その子の役に立つ時が来ます。壁にぶつからないように壁を取り除き、親が配慮することは、その子の将来を本当に考えているとは思えないです。
親の役目は、親がいなくても自分で切り開いていける力をつける事。それに尽きるのではいでしょうか。