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たけしのつぶやき 関先生のつぶやき・・・(食に悩む方必読)

今月の園便りにくすの木 関副園長のつぶやきを掲載しました。
隣で苦悩していた関先生の想い・・・
子どもの食の細さで悩まれているお母さんの何かヒントになれば幸いです
先日の教育内容説明会で、園長先生が私の次女の『食』の件について少し触れてくれました。「とにかく食べんかったよね、大変やったよね」そんなお話を振られ、とっさに「そうです、そうでした」とお応えしながら、(ホントにそうだったよなぁ…)と記憶が戻ってきました。
私の娘達は、この春で高2・中2・小6になりました。日々の喧騒の中で目の前のバトルに振り回され、元来のテキトーさに流され、気づけば、幼かった娘達がいつの間にか、私の身長を追い越すくらいまで成長していました。…薄れていく、娘達の幼い日の記憶…。毎日何を考えてたっけ?毎日どんなことしてたっけ?毎日ちゃんと、子育てしてたっけ…? 園長先生の一言をきっかけに、少し思いを巡らせ、呼び起こされた記憶を振り返りながら、今、目の前で一生懸命子育てをしていらっしゃる保護者の方々に、わずかでもエールを送ることができないかな…と思いました。…ちょっとだけ、一息つきませんか? 子どもの成長は、止まることなく、また、誰かと同じでもなく、日々「これでいいのかな…」と焦ったり不安になったりすることだらけです。でも、大丈夫。我が子の寝顔に懺悔を繰り返す日々を送っていた私の子育てでも、何とか無事に・元気に・楽しく(?)成長してきました。もちろん、人様に自慢できるほどの子育てはできていませんが、「この子が幸せでありますように」そう願う気持ちが親にある限り、きっと、ちゃんと育ってくれます。だから、ほんの少し、肩の力を抜いてくださいますよう…!
 
さて、次女の『食』の話です。次女は、本当に食べませんでした。生まれた時は3300gと、決して小さくはなかったのですが、その後が…。母乳は飲みましたが、ミルクはなかなか飲めず。でも、「離乳食を始めれば、きっと大丈夫」、普通食に変えていく頃にも「きっと、食べてくれるようになる」、歩いたり走ったりと活動量も増えてくると「お腹が減って食べるようになるはず」と、都度都度期待をしました。でも、やっぱり、食べる量は増えない。生まれた頃は標準値だった体重も、みるみる枠外へと落ちていき、そのラインは標準値には程遠い場所でした。意を決し小児科に相談すると、「大丈夫、元気だからいいよ」確かにそう言われました。ありがたいことに、娘が病弱ではなかったからです。でも、ガリガリに痩せた体つき。実際、行動も性格も活発ではあるものの、でも、たまに熱を出したり病気をしたりしようものなら、余計に食欲は落ち、何だったら食べてくれるのかもかわからない…。
『食』は、『衣食住』に含まれるように、人が生きていく上で欠かせないものです。「嫌いなら食べなくていいよ」「食べたくないなら食べなくていいよ」この言葉だけは、簡単には使いたくありませんでした。『人は食べなくては生きていけないよ』その考えの上で、「仕方ない、今日は残していいよ」「今度は全部食べられるよう頑張ろう」そう、言葉をかけていきたいと思っていました。当時読んだ著名な方の本に書いてありました。「子どもは食べなければならない量を知っている・無理に食べさせなくてもお腹が空けば必要とする量を食べるのです」と。その通りだと思います。『食の細い』我が子を目の前にした私には、天使の言葉のように響きました。でも、この言葉にすがって「いいよ、いいよ、食べなくてもいいよ」と、簡単に声をかけることはできませんでした。「食べなくてもいいよ」が前提ではなく、「今度は食べよう」を前提で、言葉をかけていきたい。その些細な気持ちの違いが、必ず、言葉にのって子どもに伝わります。『食が細い』『好き嫌いがある』ことは、少しずつ改善できたらいいですね。でも、『食べる』気持ちは、いつでも持っている子ども達であってほしいのです。
 
「今は、無理をして食べなくてもいいよ、でも、いつか食べられるようになろうね」今日は、明日は…、と子どもの成長を信じて声をかけていくこと。これは、何も『食』に限ってのことではありません。毎日泣いて登園する我が子を目の前に、ため息をつきたくなったり親の方が泣きたくなったりすることがあるかもしれません。病院やスーパーで走り回ったり駄々をこねたりする我が子に、「どうしてわかってくれないの」「何度言ったらわかるの」と叱り飛ばすことがあるかもしれません。(数年前の私のことですが…)でも、「しかたがないよね」「どうしようもないもん」と諦めないでくださいね。「明日は泣かずに行こうね」「今度はきっとできるよ」と、信じてあげてください。その信じる気持ちが、必ず子どもに伝わり、成長につながります。
食の細かった我が子が、今では主人と同じくらいの量を食べるようになりました。「今度は食べられるように頑張ろう」あの頃の気持ちが通じたのだと、未熟ながらに私は信じています…!
関先生②

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