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たけしのつぶやき 『子供の為に、心を鬼に主導権』園長メッセージ

東京オリンピックに出場した水泳の池江璃花子さんのお母様の子育て論です。

新聞の掲載記事ですが、皆様にぜひ読んでいただきたい内容です。

 

『池江流子育て 〜どんな人から生まれても〜』

我が家では、親の私が主導権を握っていました。

三人の子育ては、人が思うほど大変でなかったのはこのおかげです。

親子の関係で主導権はどちらがお持ちでしょうか?

子供は何の観念も持たずに生まれてきます。

見ること聞くこと体験すること、全てが蓄積されて人格が育ちます。

親は皆、子供が賢く、やる気に溢れ、我慢強く、粘り強く、逆境にも屈しない

なおかつ他者への思いやりや、人望がある人間に育ってほしいと願うはずです。

しかし、それは親が教えなければ決して身に付くものではありません。

子供のやりたいことや自分を優先し、親子間の主導権を子供に明け渡すような子育てでは

子供は親の話を受け入れ、親から学ぼうとはしなくなります。

子供の機嫌が悪くてぐずったり、泣いて拒否したりしたからといって

親は教えるべきことを諦めてはいけません。

子供がそうしているのは、親から主導権を取ろうとしているのです。

何とか自分の欲求をかなえよう、自分のペースにしようと親を試しているのです。

それに負けて子供の言いなりになったり、親自身が行ったことを曲げたりしてしまっては

自分が主導権を取れるということを学ばせてしまいます。

その積み重ねが近い将来、子供に多くのことを学ばせる機会を奪ってしまうことに繋がります。

我が家では、子供が歩き回ればご飯を片付けましたし、

次の食事でまでは絶対に食べさせませんでした。

主導権を持っていない親は、叱ったり小言を言ったりしながらも

子供のペースに合わせてしまいます。

遊びながら食べたり、途中で歩き回ったり、叱られればひっくり返ったり。

どうしてこうなのだろうと途方に暮れる親御さんもいらっしゃいますが

それは子供に主導権を握られているからです。

子どもは生まれてから全ての環境を受け入れます。

親がいけないと教えたことはしませんし、

こうするのが正しいのだと教えれば必ず理解します。

もともと頑固で言うことを聞かない子など一人もいないのです。

ご家庭でも、お父さん、お母さんの言うことは聞くけど

他方の親の言うことは聞かないというお子さんがいるのではないかと思います。

子供は、自分がコントロールできる、自分が主導権を持てる親をちゃんとわかっているのです。

主導権を親が持つということは、子育てで最も大切なことです。

親は世界で一番優しく、また世界で一番怖い人にならなければいけません。

良いことは良い、いけないことはいけないと

心を鬼にしておかなければなりません。

そのような役目を果たせるのは親しかいないのです。

 

著 池江美由紀

東京都出身 三人の子育てをしながら幼児教室を経営。

次女が小学校に上がる前に離婚し、一人で三人を育てる。

著書『あきらめない「強い心」を持つために』刊行

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